私たちのビジョン
“宇宙の中にポツンと浮かんだ青い惑星。そこに降り立つと、美しく色鮮やかな世界が残されていた。
しかし、この惑星もまた同様に、繁栄か破滅か。大きな岐路に立っているようであった。”
これは架空の一節ですが、もし今の地球に宇宙人が偵察にきたら、きっとこんな文章を書くんじゃないでしょうか。
私たちは、北の大地・洞爺湖に拠点を置いていますが、毎日その美しさにハッとさせられます。
そして大自然の豊かさを享受しているからこそ、「私たち人間にできることは何なのか」と問い続けているのです。
この地球の”青さ”が、 “生命の輝き”によるものだとしたら、地球をもっと青くするために、生態系の一部である私たち人間に与えられた使命は何なのでしょうか?
一つの仮説として、人間の”才能”というのは、誰しもが持っている”人生の種”のようなものであり、現代社会においては、多くの人がそれを発芽できずに悶々としているように思います。
その種が芽吹くためには、例えていうなら土壌からの養分や水、太陽の光といった様々な助けが必要であり、豊かな”つながり”の中でこそ、人は開花するのではないでしょうか?
だからこそ、私たちは人と人、人と自然のつながりを取り戻し「才能が発芽する」土壌を育むことで、地球本来の美しさと輝きを再生していくような事業に挑戦していきたいと考えています。
この美しい洞爺湖から、個々の夢や願いを起点に持続可能な世界を創り続ける「コミュニティ・カンパニー」でありたいのです。
私たちのしごと
飲食事業
私たちが最初に始めた事業は「食」です。
食べることは生きることの基礎であり、コミュニティ形成においても、みんなで食卓を囲むことはとても大事なこと。
「美味しいとはなにか?」を探求するふたりの才能と、それを支える仲間たちによって地産地消のカフェレストラン「めぐりや」が生まれました。
洞爺湖温泉の中心地にお店を構え、創業1年半で来客数は2万人を突破。観光客だけでなく地元の人にも愛されるお店になりつつあります。
教育研修・移住促進事業
次に私たちが始めた事業は「体験型の教育研修」です。
雄大な自然とそこで暮らす魅力的な人たちと出会うことで洞爺湖で生きることの魅力や面白さを体感してほしい。
そしてここで夢が見つかったら、移住して仲間になってほしい。
高齢化と人口減少で活力が失われつつあるこの地域に新たなエネルギーを迎えるきっかけを作るべく、この事業を始めました。
今後は、子どもから大人まで対象に様々な研修事業を展開していきます。
コミュニティ・ストーリー

2016年秋、洞爺湖と出会う。
結婚祝いで北海道への旅行チケットをもらい、偶然訪れた洞爺湖。湖畔を歩いているときに、洞爺湖で暮らすこと、コミュニティづくりの構想が浮かぶ。半年ほど空き家探しをしているところに、羊蹄山の伏流水が沸き出ている土地と出会い、キャンプ暮らしをしながら、DIYで小屋を建てることに。その後、運良く隣の空き家を購入出来ため、東京と洞爺湖の二拠点生活を終えて、2020年1月に完全移住。ブルービレッジ主催のキャンプやリトリートなどを企画、運営する。

2023年秋、洞爺湖に移住したい若者たちが現れる。
「ちきゅう留学」という学生イベントの運営メンバー5人と出会う。洞爺湖に移住したい!という彼らの想いと、空き店舗となった物件を紹介されたタイミングが偶然重なり、カフェレストランを始めることを思いつく。毎日のように食卓を囲んで、いろいろな対話を重ねながら、お互いを知り、コンセプトを練る準備期間が始まる。

ブルービレッジ合同会社設立、「めぐりや」オープン。
オープンに向けて慌ただしい日々。つながりの中での自給率100%を目指し、生産者さんの顔が見える地産地消をテーマにしたお店を作ることに。ブルービレッジを法人化し、2024年3月15日「めぐりや」がオープンする。コミュニティの活動拠点となるべく、店内には大きなラウンドテーブルをDIYで制作した。

1ヶ月間、ガイア・エデュケーションの研修に参加
タイのエコビレッジで開催された持続可能な地域づくりを実現するための教育プログラムにブルービレッジの運営メンバーで参加。1ヶ月間に及ぶ濃密でインテンシブな共通体験から、より深いレベルで意識を共有してビジョンを描けるように。食や音楽の重要性を改めて認識できたり、目指す方向性や在り方を確認できた時間。

ZEN大学の地域連携プログラムを開講。事業拡大。
ZEN大学(学校法人日本財団ドワンゴ学園)の学生に「もし洞爺湖に移住して夢を描くなら」というテーマで1週間の宿泊型プログラムを提供。魅力的な地域の事業者たちが提供するリアルな授業が学生たちから好評を得る。またこの機会に、教育研修事業を見据えて、築60年の古民家を購入してDIYでリノベを開始。インターン生も増え、めぐりやは観光客を中心に来客数2万人を突破し、人気店となりつつある。
メンバー紹介
インターン制度
暮らしと仕事を体験する
ブルービレッジ合同会社のインターンシップ制度は、洞爺湖での暮らしと仕事を体験するプログラムです。
コミュニティメンバーとしてめぐりやでのキッチン・ホール業務の補助や古民家改修のサポート、農園の収穫などのお仕事をしていただき、それ以外の業務でも、得意なことや才能を活かせる機会があれば、どんどんと活躍していただきたいと考えています。
*期間中は無償で食事と宿泊のサポートを受けることができます。
*採用は紹介または面談によって行います。
*期間は1週間以上であれば、相談可能です。
*時期や定員の関係で受付していない場合もあります。
インターン生の声

私が参加させていただいた時は主に古民家の壁を漆喰やペンキで塗ったり、ブルービレッジの庭に沢山生えたミョウガを収穫したりしました。気楽な気持ちで参加でき、休憩時にはめぐりやの美味しいご飯を頂きました!誰かと話しながら作業することもあれば、音楽を聴きながら黙々と作業することも。どの瞬間もとても心がワクワクしていたなと思います!家が完成していく過程、美味しい食材がさらに美味しい料理になるまでの過程、色んな人と繋がって人生が豊かになっていく過程、、、。ブルービレッジでのインターンを通して色んな「過程」を体験・体感することで目の前の人や物によりありがたさや愛を感じられるようになりました!

僕は、6月、9月、10月と3回に分けてそれぞれ1〜2週間程度づつ滞在させて頂きました。元々古民家改修に興味があったこともあり、廃材の整理や壁や天井の漆喰塗り、フローリング材の製材などのお手伝いさせて頂きつつ、めぐりやのキッチンやホール、ZEN大学の地域連携プログラムでの学生たちの送迎や撮影のサポート、ミョウガや栗の収穫などを体験しました。また、滞在していく中で代表の豪佑さんから勧めていただき、後半では僕が普段制作しているミニチュアハウスとめぐりやにギャラリーを持って画家として活動されている白井真名さんとで『湖畔の森暮らし展』という展示会を開催することができました。最初は、古民家改修を人生で一度はやってみたいという軽い気持ちで滞在させて頂いていたのですが、日々を過ごしていく中で、自分のやりたいことが溢れてきたり、「これやってみたら?」という提案から自分1人では開かれなかった新しい世界を見させて頂いたりとワクワクてんこ盛りの生活を送らせて頂くことができました!

仕事柄、実は多くの時間を一人でスクリーンとにらめっこしながら過ごすことも多く、誰かと共につくる感覚を持つことが難しくなっていました。「つくる」ことをもっとリアルに、身体ごとで実感したい。一人でつくることが難しいことを、誰かと一緒につくってみることで広がる可能性を見てみたい。そんな思いが募り、個人としての制作をしながら古民家改修のお手伝いをするという、オリジナルな滞在をさせていただくことになりました。朝、陽の光で目を覚まして、昼は体を動かして働いて、夜には湖畔に映る月を眺めて一日を終える。そんな、とてもシンプルにできているけれど、すごく満ち足りた「暮らし」にお邪魔して、そのうちの少しを私自身の日常にも持ち帰ることができました。1週間という短い期間ではありましたが、「問い」を立て、ときに他者や出来事から受け取り、都度答えながら、たくさんの学びと先に繋がるご縁をいただきました。またこの場所に、人に出会うため帰ってきたいなと思います。
応援者の声
樹を育て、森をつくる
ブルービレッジ合同会社は、「洞爺湖から持続可能なローカル・コミュニティのモデルを作る」というビジョンに共感していた方たちから、応援者として出資や見返りのない寄付を頂き、これまでの事業を立ち上げてきました。
ブルービレッジ合同会社を“樹“に例えるのであれば、私たちの芽が出た段階で“養分“や“水“そして“愛情”を注いでくれた存在です。私たちに任せてくれた皆様からの信頼に感謝しながら、この樹を大きく成長させ、“次の世代・地球の未来“へと循環できる”森”へと変容させていきたいと考えています。
私たちはプロジェクト単位で出資や寄付を募っております。ご興味のある方は、是非お問い合わせください。

ブルービレッジは会社であり共同体です。 宇野豪佑を中心とした、洞爺の地を愛する仲間たちと、それを応援する出資者たち。 その関係性こそがブルービレッジ。 土地との繋がり、自然との繋がり、そして人との繋がりを学び直す場。 その象徴としてのコミュニティカフェ「めぐりや」と新たに立ち上がった宿泊施設。 大きな経済と小さな経済を繋げるブルービレッジ。当事者として関わる事ができて幸せです。

洞爺はまさに、「卒近代の北の聖地」であります。これからの時代に不可欠な、「頭で考えるのではなく、体全身で感じる」という純粋経験を、一人ではなく「仲間と共に」積める場所。それこそが、洞爺が聖地たる所以です。この地には、素晴らしい自然と、それを守り伝えてきた人々、そして「ちきゅう留学」のような優れた実践が既にありました。そこへ今回、Blue Villageの手によって、若者たちが誰にも気兼ねすることなく、思う存分滞在できる「居場所」が誕生した。これは決定的なタイミングです。この「居場所」ができたことで、洞爺を訪れる人々は、より濃密な純粋経験を得られるようになります。そして、地元の人々と外からやってきた人々が深く交わり、共に新しい歴史を創り出していく。この活動は、まさにその「きっかけの場所」となるのです。この地から始まる新たな未来の到来に、心から期待しています。

ブルービレッジの豪佑くんやすなbarインターン生だったたむとまあみが洞爺湖の湖畔に新しいゲストハウスを建てたいと聞き、少しだけ出資させてもらいました。出資と言っても毎年訪れる場所なので、自分のセカンドハウスに少しだけお金を出したような感覚です。 あの場所にはこれからたくさんの楽しい仲間が集まって、夢を語り、寝食を共にし、そして人生の大切な場面を刻む居場所になることでしょう。そんな居場所をこれからも一緒に創っていきたいです。
企業概要
会社名:ブルービレッジ合同会社
設立:2024年2月6日
代表社員:宇野豪佑
住所:〒049-5721 北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉40-11
電話:0142-82-7643 (”めぐりや” 直通)
































